【2025年6月 最新版】
(最終更新日:2025.7.4)
不調の『SCHD』
セクターウエイト変更で逆襲に期待!
こんにちは!タクドラたみです♪
2025年6月、米国高配当株ETF
『VYM』『HDV』『SPYD』『SCHD』の
分配金が 出揃いましたので
ETFの 分配金・トータルリターンの
比較、分析をしていきます!
今回のポイントは、直近の銘柄入れ替えで『SCHD』が
不調の エネルギーセクターを、大幅に増やしたことです!
2025年6月 分配金実績など
【2025年6月 分配金実績】

増配は『HDV』のみで
『VYM』『VDV』『SCHD』は 減配でした
特に『VYM』の 減配が 大きかったです
【2025年 3月・6月 合計】

今期、3月・6月の累計では
『HDV』のみ減配
『VYM』『SCHD』は、3月に 大幅増配したので、何とか 増配をキープしています
【2024年 年間 分配金実績】

2024年、年間では、全て増配していました
今年も、何とか 全て 増配して欲しいですね
【年初来 株価推移(~7/3)】

4月に 大きく下げましたが、年初来 全て 回復しました
と言っても『SPYD』と『SCHD』は、ギリギリ プラスに なったくらいですが…
『YYM』は、 他に比べ 比較的グロース銘柄の組み入れが多いので、回復力は大きいです
【分配利回り】
VYM ➡ 2.54%
HDV ➡ 3.06%
SPYD ➡ 4.60%
SCHD ➡ 3.81%
(2025.7.4 時点)
分配利回りは、いつも通り『SPYD』が最も良く、次に『SCHD』でした
『SPYD』4つの中で 最も 増配率が低い傾向ですが「手っ取り早く高配当」と、考えるのであれば、4.6%は 魅力的な分配利回りですね
【年度別 利回り推移】

『VYM』の、分配利回りが下がっています
これは、米国株 全体が 割高な水準になっている証です
この状況では、特に『VYM』の スポット購入が、しにくいと感じます

※ 年間分配金総額を 年末の株価で割った実績
※ 2025年のみ 3/31 時点の実績
年度別 分配金 比較実績


『VYM』と『SCHD』は、特にいい感じの増配推移です
『SPYD』は、最も高配当で 増配率も 悪いとは 言えませんが ややデコボコなのが気になります
『VYM』は 13年連続、『SCHD』は12年連続の、増配は 素晴らしいですね
各ETFの 基本情報

【各ETFの 組み入れセクター】

ETFは、構成比率が高いセクターの影響を 大きく受けます
いつも通り『HDV』と『SPYD』の上位3セクターの 被りがないです
この2つのETFを、合わせ持つと 分散効果が大きくなります
【セクター ウエイト 変更について】
『YYM』
若干ですが、情報技術が増え、エネルギーが下がりました
時価加重型なので、好調なセクターが増え、不調なセクターが減ります
『HDV』
不調なヘルスケアが増え、好調な金融が減りました
逆張りの ウエイト変更です
『SPYD』
若干ですが、好調な金融が増え、不調気味の生活必需品が減りました
『SPYD』は、シンプルに その時の高配当銘柄を組み入れるだけです
『SCHD』
不調なエネルギーが 大幅に増え(約2倍)、好調な金融が大幅に減りました
エネルギーが大幅に増えたのは、完全な逆張りスタイルです
金融が大幅に減った(約1/2)のは、今後の利下げを見込んだ感があります
『SCHD』は、基本、時価加重ベースのETFなのですが…と、いう印象を受けます
4つのETFの中で、最も、アクティブな組み換えがあったのは『SCHD』です
このセクターウエイト変更が、低迷している『SCHD』の 起爆剤になるといいですね
約10年トータルリターン比較
(2016.1~2025.6)
「ポートフォリオビジァライザー」で、バックテストを行った結果です
あえて、高配当株ETFなので、株価比較ではなく、分配金込みのトータルリターンで比較しました
2016年を起点にし『VYM』『HDV』『SPYD』の、配当再投資した場合の結果です

年初来では、株価の下落や、減配のあったETFも あります
しかし、約10年の期間で見ると、全てのETFが、分配金込みのトータルリターンで、2倍以上の実績を出しています
多少の、株価の下落や減配は ありますが、長期で見ると、いい感じの右肩上がりです
『SCHD』
財務健全+基本時価総額加重平均型で 最も高いリターンです
エネルギーなど、ディフェンシブ銘柄が多いのが特徴ですが、逆張りスタイルで、株価上昇と高配当の両方が狙えます
『VYM』
王道の 時価総額加重平均型です
セクターの偏りが最も低く、リターンのバラツキが最も少ないです
『HDV』
支払総額加重平均型(配当金が多い銘柄を多く組み入れる)『HDV』は、ヘルスケア、エネルギー、生活必需品といった、財務健全性の高い ディフェンシブ銘柄が多いのが特徴
バリュー株の銘柄が強くなると、パフォーマンスが最も良くなる傾向です
『SPYD』
『SPYD』は、S&P500の銘柄から、問答無用で、配当利回りの高い 上位80銘柄を組み入れます
そのため、分配利回りが高くなる傾向です
株価変動が 最も大きいため 値上がり益を期待することも可能ですが、難易度は高く上級者向けの投資手法と感じています
【パフォーマンスの概要】
こちらも、直近 約10年、2016年からの比較です


この表から、長期ては 総合力で『SCHD』が、最も優秀な結果でした
各ETFの投資基準
『SCHD』最も、優秀な結果を出しているETFです
しかし、日本からは、直接ETFの購入ができません
「楽天」と「SBI」の 投資信託で間接的な投資が可能です
『VYM』の 分配利回りは、他のETFに対し低めです
しかし、ETFで安定的な運用を目指すのであれば『VYM』を 選択するのがいいでしょう
高配当株投資は、底値付近での「一括購入が基本」
しかし、ETFは 個別株より 値動きがマイルドな傾向で
その中でも『SCHD』や『VYM』は、安定感が高いので
「積立投資」にも 向いています
『HDV』は「VYM」より、やや安定感は劣りますが、「VYM」より 高配当が期待できます
また「SPYD」と合わせ持つことで、より安定感が高まります
『SPYD』は、値動きや 分配金の バラツキが 気になりますが、高配当ETFでありながら、底値買いによる、大きなリターンが狙えるのが 大きな魅力
値動きの大きさ(リスク)こそ、チャンス!と、考えるのであれば『SPYD』は 魅力的です
ただ『SPYD』は、強引に組み入れ銘柄を選定するので、時折、大減配があった実績も 把握しておきたいです
【関連記事】
他のブログやYouTubeなどで解説されない【米国高配当ETF】『VYM』『HDV』『SPYD』の本質比較

最後まで読んでくださり、ありがとうございます
当記事の数値実績は、四捨五入による 若干の誤差がある点、ご了承ください
投資スタイルは、人によって千差万別
この内容が、少しでも参考になればうれしいです
ひとりでも多くの人が、いい投資ができるといいですね
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