(最終更新日:2025.1.18)
インド株はインデックスファンドにこだわる必要がない理由
「えっ⁉ ファンド選びって、インデックスファンド1択ではないの?」
という声が聞こえてきそうです
しかし、インド株のファンドの場合、答えは
「NOです!」
ここで考えないといけないのは
自分自身が、インド株のファンドを、どのくらいの期間運用するか?です
インド株投資は、ブームに乗って、リターンの最大化を目指す投資です
投資のブームは、10年くらいで変わります
今は、米国株1強ですが、インド株は次のブームとして可能性を期待する投資です
したがって、投資期間は、長くても 20年程度でしょう
その短い期間の投資で、インデックスファンドにこだわり、リターンの最大化が目指せなかったとすれば本末転倒です
「全世界株」や「S&P500」など、生涯の投資対象として超長期で運用を考えているのであれば、リターンの最大化を目指す上で、ファンドの選択は「コストの低いインデックスファンド」になるのは、言うまでもないでしょう
しかし、インド株投資の場合、考え方を変える必要があります
インド株投資で、最重要なのは、インデックスファンドファンドへのこだわりや、コストの最安値ではなく、ファンドのパフォーマンスです
私自身インド株のファンドは、インデックスファンドとアクティブファンドに、各2本ずつ計4本、積立投資していますが、インデックスファンドは、アクティブファンドに負け続けています
期間が長くなれば、インデックスファンドの多くは、アクティブファンドに勝ってきたという実績で、インド株ファンドも、インデックスファンドからのみ選択するというのは、いい選択と言い切れません
しかし、未来は分かりません
それゆえ、私はインデックスファンドにも積立し続けています
しかし、なぜ、インド株のインデックスファンドは、アクティブファンドに、負け続けるのでしょうか?
その理由の一つは、インド株のインデックスファンドは、指数についていくのが困難だからです
ではなぜ、インド株ファンドは、指数(インデックス)に ついていくのが困難なのでしょうか?
マネックス証券の動画と、SBI証券の記事で、理由を見ていきましょう
マネックス証券の解説
マネックス証券の、動画の要約は 以下の通りで、インデックスファンドは、コスト面で不利な状況にあります
【インデックスファンドが指数についていくのが難しい理由】
① 税務管理コスト
② 指数に連動させるための売買コスト
③ 株の売却益に対する税金
SBI証券の解説
SBI証券の、記事では、以下のように解説されています
インド株式インデックスファンドがベンチマークとある程度乖離してしまう最大の要因は、インド株式インデックスファンドは主に先物取引でインデックスとの連動をめざしており、インド株価指数においては現物と先物との価格差が大きいことが挙げられます。また、ファンドの信託報酬や先物取引のコストもベンチマークと乖離する要因となります。(引用元:SBI証券)
インデックス VS アクティブ 長期好成績のインド株式ファンドは?|SBI証券 投資情報メディア
インデックスファンドのトラッキングエラー(指数との乖離)について
インデックスファンドの運用は、指数についていくことを目指します
そのために、インド株インデックスファンドのファンドマネージャーは、頑張っていると思います
しかし、インドの場合、市場規模などの市場の特性上、組み入れ銘柄の入れ替えのハードルが高いです
その結果は、トラッキングエラーに出てきます
下の表は、メジャーな投資信託「eMAXIS Slim S&P500」と、インド株のインデックスファンドの中で、現時点で最も優秀なトップ4のファンドを加え比較したものです
「iFree NEXT インド株」は、インド株インデックスファンドの中でも かなり優秀です
さすが、大和さんですね!
とは言え、相対的に、インド株インデックスファンドは、トラッキングエラーの値が高いです
それは、米国株の S&P500(米国株)のインデックスファンドに対し、安定性が低く、指数との乖離が大きくなっていることを意味し
結果、ファンドのパフォーマンスが下がっているのです
過去1年までの実績しかありませんが、指数から1%以上も乖離した時期があるという結果は、指数への連動を目指すインデックスファンドとして、かなり厳しいと実態です
これは、アクティブファンドを含めたパフォーマンスを見れば、一目瞭然です
「iFreeNEXTインド」と「SBIインド」が、インデックスで
「iTrustインド」と「+αインド」が、アクティブです
これが、事実です
しかし、インデックスファンド至上主義者からの情報発信は、コストのみに焦点を当て、トラッキングエラーや、アクティブファンドと比べたファンドのパフォーマンスについて、ほぼ割愛されています
都合の悪い内容を、割愛するのは当然ですが
そもそも、トラッキングエラーやパフォーマンスの実態に気がついてない、あやしい発信者も、多いように感じます
私たち、情報の受け手は、映像や活字の情報は常に正しいと、思い込まないことが重要です
(もちろん、この記事についてもです)
ただし、今後、アクティブファンド勢が、コケる可能性も考えられます
将来、インド株ファンドは、インデックスが勝つのか?アクティブが勝つのか?
それは分かりません
しかし、上記の理由から、インド株への投資は「インデックスファンドに、こだわる必要はない」と言えるのではないでしょうか
最後に
最後まで読んでくださり、ありがとうございます
ところで、私たちはどのファンドに投資すれば、いいのでしょうか?
これについては、私の別のブログや記事で解説しています
ぜひ、参考にしてください
投資スタイルは、人によって千差万別
この内容が、少しでも投資判断の参考になればうれしいです
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